ここまで9月の自民党総裁選に向けてキーパーソンを取り上げてきました。

今回のvol4では自民党きっての軍事通である石破茂先生について特集します!

石破茂先生は自由民主党所属の衆議院議員(11期)。

慶應義塾大学法学部卒業後、株式会社三井銀行入行。銀行マン生活を経て、昭和61年の衆議院議員選挙で初当選(以来11期連続当選)。

宮澤内閣では農林水産政務次官、森内閣では防衛庁副長官、防衛庁長官(小泉内閣)、防衛大臣(福田内閣)、国務大臣 地方創生・国家戦略特区区域担当(第2次安倍改造内閣)等を歴任。

党内では幹事長も務め、軍事通としてメディアへの露出も多いため、存在感のある議員の一人と言われています。

また、自身の派閥(水月会)を2015年に発足。衆参合わせて約20名の現職議員が名を連ねています。

公式プロフィールによると趣味は電車、料理(得意料理はカレー)や読書、そしてお酒(ワイン・日本酒)がお好きとのこと、、。

財務省の公文書改ざんなどの不祥事が続く中で内閣支持率も後退し、石破先生は「時期総裁選にふさわしい人物」を問う世論調査で、安倍首相を上回る評価を得ています。

世論からの支持と自民党内での支持では意味合いが違っているものの、世論からは一定の支持を受ける石破先生は安倍首相にとっても総裁選でも無視できない存在になるでしょう。

石破氏はどのような政策を掲げて総裁選に臨むのでしょうか。

冒頭でも紹介した通り、石破先生は安全保障政策のエキスパートとして知られています。

北朝鮮問題をはじめ、昨今の日本を取り巻く国際情勢を踏まえると、安全保障政策をもう一度考え直すことも場合によっては必要になるでしょう。

その点では石破先生が他の候補者と比較すると相対的に優位に立つかもしれません。

しかし、安全保障を考える上では政策以外にも「外交」が占める割合も大きく、その点では安倍首相も一定の評価を得ています。

安全保障政策の充実も評価の一部になりますが、やはり関心が集まるのは経済政策でしょう。

経済政策についてインタビューを行った際の記事を参考にすると、石破先生の考える経済政策が見えてきました。

インタビューの中で、石破先生はアベノミクスに一定の評価を示したものの、上向きの経済が労働者の賃金に反映されていないことを指摘。

特に低所得層の消費活動のポテンシャルに注目しており、低所得の労働者の賃金の上昇がダイレクトに消費、そして経済の活性化に直結すると主張しています。

そのために以下の2つの方策を提案しています。


企業に対して賃上げを働きかける

労働生産性をあげる


企業への働きかけに関しては安倍政権でも行っており、実際にヤマト運輸の「運賃の値上げ」を賃上げにつなげるなど、一定の成果を出してます。

一方で企業が賃金を上げられる環境、つまりどう売り上げを伸ばすかにも注目し、労働生産性の向上、その中でもGDPの7割を占めるサービス業の改善のために自治体、企業に働きかけることを公言しています。

また、消費税の増税については所得の向上を踏まえれば実行すべきであるとの立ち位置を示しています。

低所得者には消費税がダイレクトに家計に響くため、軽減税率をうまく活用しながら、社会保障の支出の部分にも目を向けて財政再建を測ると感じ取れます。

世論からの支持を集める石破先生ですが、党内での存在感がまだまだ薄いのが現状。

党内での不人気に関して、石破先生は以下の通りに述べています。

「テレビの作り出す(石破先生の)像はすごい恐ろしい像なんでしょうね。話してみたら違うんだね、と(国会議員に言われる)…」

政界ではこのような評価を受けている石破先生ですが、面白い一面もあるようです。

4月1日に地元の鳥取県で開かれたイベントに参加した石破先生。

そのイベントの登壇の際、観客を沸かせました。

なんと、ドラゴンボールのキャラクターの一人である魔人ブウに扮して登場したのです!

この様子はネットで評判を呼び、4月8日のフジテレビの番組では「さっぱり分からないまま、皆さんの前に出たら『ウォー』とか言われた」と苦笑をしたそう。

魔人ブウはドラゴンボールの中でも「最強の敵」と称されるほどの強さを持っています。

9月の総裁選で出馬を狙う石破氏にとって、この自己ブランディングに「うってつけ」と石破派からも声が上がっているとか、、、

しかし、党内での安倍首相の支持層は安倍首相の出身派閥である細田派(清和政策研究会 94人)に加えて麻生派(志公会 59人)、二階派(志師会 44人)の支持も硬く、党所属の国家議員の半数にあたります。

石破先生の総裁選は党内での支持をいかに広げられるかにかかってきそうです。

(参考)
産経新聞「石破茂氏「自分の幸せ捨象しても…」派閥パーティーで決意 支持拡大腐心も参加議員少数 首相は3年連続欠席」2018年5月30日

集英社「”ポスト安倍” 石破茂の目標は「勇気と真心を持って真実を語ること」-アベノミクスを超える経済政策、ありますか?