#永田町なう vol 3 総裁選〜小泉進次郎氏

Junichiro Koizumi givning an election speech

パルテノンジャパンがお送りする「#永田町なう」。

今回は自民党若手議員の筆頭、小泉進次郎先生について取り上げます。

小泉進次郎先生は自由民主党所属の衆議院議員(4期)です。

父はかの有名な小泉純一郎元首相、兄は実力派俳優の小泉孝太郎さん。

内閣府大臣政務官兼復興政務官、自民党青年局長、農林部会長などを歴任し、現在は自由民主党筆頭副幹事長を務めています。

関東学院大学を卒業後、コロンビア大学大学院に留学して政治学の修士号を取得。

大学院卒業後はアメリカに残り、戦略国際問題研究所(CSIS)の非常勤研究員を経て帰国し、以降は小泉純一郎氏の私設秘書を務めました。

父の地盤を引き継ぎ、2009年の衆議院議員選挙で初当選して以来、現在4期目の自民党期待のホープ。

日本で最も若くして首相に就任したのは初代の伊藤博文の44歳。

未だ30代の首相はいません。自民党内では小泉進次郎筆頭副幹事長が次代のリーダー候補として注目されていますが、37歳の彼と同世代が外国では国を動かしている事実も、、。

オーストリアのクルツ首相は31歳、ニュージーランドのアーダン首相は38歳、フランスのマクロン首相は39歳。

このように、若い世代が国を率いている事例も少なくありません。進次郎先生は日本の政界に何か新しい風をふかしてくれるかもしれません。

現に進次郎先生は多方面において活発な政策論議を巻き起こしています。

今後一層IT社会が拡大していく中で、個人や企業が積極的にITを活用することを前提に政策を作る「ポリテック(politicsとtechnologyを掛け合わせた造語)」の考えを提唱し、ITと政策のコラボレーションを促進しています。

その例の一つに、農業分野においてはITを活用した農業の生産性を高める「スマート農業」の拡大に力を入れています。

また、今年の3月には「2020年以降の経済財政構想小委員会」を発足し、いわゆる「こども保険」の構想を提唱。

社会保障の充実などにも力を入れている模様。これは現在の社会保険料に定率の増加分をのせて、そこから教育の無償化を狙うスキーム。

この小委員会では進次郎先生に近い先生方(小林史明先生、村井英樹先生、福田達夫先生ら)が顔を揃えています。

4月26日の党女性局主催の第1回女性未来塾」では「総裁選で次は誰かとよく言われるが、もうそういう時代じゃない。『誰か』ではなく、次は『どのチームか』という時代だ」と発言しており、若手、中堅議員の司令塔として存在感を発揮しています。

この動きに関して、党内では「総裁選を睨んで一つのグループを作っておく狙いではないか」との見方も、、、

12年の自民党総裁選挙では石破氏に投票したと明言し、安倍首相とも一定の距離を保っている進次郎先生ですが、有力な若手議員としてこれからも注目を浴び続けるでしょう。

次回は進次郎先生とも比較的近く、総裁選の出馬も示唆されている石破茂先生を特集します!

日本経済新聞「自民、スマート農業推進へ勉強会 小泉氏トップ」2018年5月9日

日本経済新聞「社会のあり方で若手勉強会 総裁選にらみ「小泉派」の見方も」2018年3月1日