ウィズコロナ時代のオンラインイベント:3つのポイント
日本で最初の新型コロナウイルス感染症患者が確認されてから、約3カ月以上が経過しました。政府による緊急事態宣言が解除された現在も、パルテノンジャパン本社がある東京で東京アラートが発動されるなど、予断を許しません。このような状況のなか、株主総会を延期する上場企業が多数出てきています。
この時期に対面での開催を取りやめたのは賢明な判断と言えましょう。ただ、延期したところで、いつになったら「クラスター」を発生させることなく株主総会を対面で開催できるのでしょう。新型コロナに有効なワクチンが開発されてからでしょうか?有効なワクチンが開発されて承認を受け、国民への十分な供給ができるようになるには、数年かかるといわれています。
新しい生活様式というニューノーマル
東京都知事は、「ウィズ コロナ」というスローガンを掲げ、厚生労働省は暮らし方や働き方について、「新しい生活様式」を提言しました。新型コロナウイルスの人への感染が発見されるより以前、2019年の状態には戻ることができないという宣言にも聞こえます。このままでは経済への影響が計り知れないので、感染のリスクを抑えながら個人で可能な限り気を付けて、「ニューノーマル」を意識し過ごしましょう、ということでしょう。
この様ななか、対面で株主総会など数十名数百名規模のイベントを開催することは、リスクが大きすぎます。どれだけ開催者が手指の消毒や換気に気を付けていても、一人感染者がいた場合にそのイベント会場がクラスター発生源となってしまう可能性が非常に高いからです。そうなってしまった場合、ニュースやメディアで連日取り上げられることとなります。社会的な責任をいつも問われている企業は株主や従業員のみならず、その家族まで危険にさらしたとして、イメージ悪化も避けられないでしょう。
とは言え、ビジネスを進めて行く上で株主総会や記者会見、新製品発表のプレス向けイベントや社内での研修など、各ステークホルダーとのコミュニケーションが必要になってくる場面は多々あります。対面でのイベントが開催できないとなると、どのようにコミュニケーションをとればいいのでしょうか。
オンラインイベントこそメインイベント
その課題を解決する方法、それはオンラインイベントです。このブログでも述べてきたように、オンラインイベントといえばこれまでは、あくまでサブイベント扱いでした。対面でのイベントができないときのその場しのぎとして、仕方なくつなぎの場として採用されてきたのです。そのような事情もあり、これまでのオンラインイベントのクオリティーは信じられないほど低く、参加者の期待値も参加へのモチベーションも低いものがほとんどでした。
これまでオンラインイベントに参加していても、臨場感がない内容や放送品質のせいで集中できず、がっかりしたことはありませんか。そもそもバーチャルイベントへの期待値が低いせいで、酷い配信内容に対しても、「こんなものか」と思った方もいるかもしれません。ですが、今後その傾向は変わってくるといえます。対面での大人数でのイベント開催のリスクが高すぎる現在はむしろ、命の危険が伴わない「オンラインイベントこそメインイベント」という方向へ、変えていかなければならないのです。
オンラインイベントを成功させるためには、これまでの概念を変えて臨む必要があります。単調にパワーポイントの資料を読み上げたりするのではなく、クオリティの高いコンテンツを提供して視聴者の関心を引き続け、視聴者のエンゲージメントを上げることが大切です。オンラインイベントをサポートするBespoke Liveを提供する弊社は、オンラインイベント成功に必要な要素として以下の3点を掲げています。
Bespoke Live (ビスポークライブ) はパルテノンジャパンが提供するオンラインイベントの制作、プロモーションサービスです。
PR、コミュニケーショントレーニングや、クリエイティブなアドバイス、映像の制作技術やデジタルプロモーションを戦略的に組み合わせることで、Bespoke Liveは “Look Great”, ”Sound Great”, “Safe and Reliable”を追求し、高度な放送・音声技術、安心して頼れる撮影・配信を提供いたします。
ポイント1: 聴衆を引き付けるための双方向コミュニケーション
- 視聴者を巻き込む新しい施策を考える
- チャットボックスなどの機能を通じて視聴者からの質疑やコメントを対応
今までのオンラインイベントは、上でも述べました通り、あくまでサブイベントとしての扱いであり、メインになることはあまりありませんでした。参加者が遠方であるなど、やむを得ない状態で仕方なく、オンラインイベントが行われることが多かったのです。
しかし対面で参加者と一緒にイベントを開催することが難しい現在、状況は大きく変わってきています。実際これまでオンラインイベントで受け入れられてきた多くのイベントは、視聴者の期待に応えられる品質ではありませんでした。対面のイベントでは難しく、オンラインイベントだからこそ可能なことは、視聴者を巻き込むことができるという点です。
これまでよくあるウェビナーのように、一方的に視聴者に講義をするようなイベントでは、視聴者の関心を引くことは難しいでしょう。Bespoke Liveでは、例えばチャットボックスなどを通じて視聴者からの質疑やコメントを適宜集めて観客の関心を洗いだし、話し手の発信したいテーマと聞き手のニーズのマッチングを測っていくことが可能です。
ポイント2: 後から見返すことができるクオリティ
- 炎上リスクと聞き手の関心を維持するバランス
- 準備段階から「永久に残るコンテンツ」を制作していることを意識
オンラインイベント配信時には、自身のそのライブビデオが録音・録画され、後から見返されることがあるということを念頭に置く必要があります。後から見返すことのできる品質でコンテンツ制作していくことが大切です。一方でミスや「炎上」を恐れて無難な発信を続けていると、聞き手の関心を維持することが難しくなります。その時代に合わせた感性を取り入れ、目先の流行に惑わされずに戦略的なバランスを保たなければいけません。
また、専門技術と、プロ仕様の機材を備えたBespoke Liveでは、技術的な専門知識や機材のみを利用することで、映像技術的にも後から見返しても問題のないコンテンツ制作を手助けいたします。
ポイント3: 新しいクリエイティブディレクション
- 企画段階からキーメッセージを意識し綿密な計画を立てることが必要
- 事前準備段階からディレクションやトメディアトレーニングを組み合わせる
オンラインイベントは、対面でのイベントと全く違う条件で開催されます。聴衆からの見え方を常に意識しなければいけない対面でのイベントとは違い、オンラインイベントではフレームの外では何があっても構いません。逆に言えば、対面でのイベントではちょっとしたしぐさや周りの環境などから聞き手がおのずと周辺情報を入手することができる一方で、オンラインイベントでは画面上のみに限られ、発信者のパフォーマンス次第では対面に比べて届けられる情報が圧倒的に不足します。
だからこそ企画段階からキーメッセージを意識し、どう効果的に伝達できるか、綿密な計画を立てることが必要です。対面のイベントでは話し手の些細なふるまいや息遣いで観客の心を掴み、話に信憑性を持たせることができるかもしれませんが、同じ内容でも、オンラインイベントの画面だと陳腐に映ることもあるのです。
メディアトレーニングなどを専門に行う経験豊富な弊社スタッフによる、事前準備段階からのディレクションやトレーニングを組み合わせることにより、臨場感あふれるイベントを配信できます。
これからのオンラインイベント
これまで、対面イベントの代替手段としてしか見られてこなかったオンラインイベント。手間暇をかけて魅力的なオンラインイベントを制作することは、面倒なことだと感じるかもしれません。ですが、緊急事態宣言は解除されても、3密を避けるなど「新しい生活様式」を取り入れるよう推奨されている現在において、オンラインイベントの重要性はかつてないほど増しています。
そして、視聴者のオンラインイベントに対する期待値も上昇するなか、対面でなくても、ステークホルダーや顧客に、自社のメッセージを正しく届けるためにも、質の良いオンラインイベントは必須です。
高品質な画像と音響で安全で信頼できるオンラインイベントについて、お気軽にお問い合わせください。