当社上席顧問の新書「日本はクール!?」出版記念パーティーを開催
「日本はクール!?」間違いだらけの日本の魅力発信
パルテノン ジャパンのグローバル コミュニケーション アドバイザーであり、クールジャパンプロデューサーでもあるベンジャミン・ボアスは、多くの才能を持つ人物です。麻雀、合気道、執筆活動など、実技はともかく(!?)少なくともそれらについて強いこだわりを持っているようです。
その幅広い興味関心の先に、彼の真の姿が見えてきます。ボアズは日本の文化資産に関する複雑に絡み合った様々な要素を、実に多面的に理解しているのです。
最新刊『日本はクール!? まちがいだらけの日本の魅力発信』では、彼にとって最大のトピックに挑戦しています。それは「クールジャパン」そのものです。
長年に渡って日本の文化資産をモニタリングしてきた経験を生かし、世界各国が直面する課題である文化発信=「ソフトパワー」をテーマに、日本がいかにその魅力を発信するかについて問いを投げかけています。
盛大なパーティーに
ボアズによる3冊目の著書の出版を記念して、パルテノンジャパンの永田町本社でローンチイベントを11月2日に開催しました。日本のクリエイティブ界からゲストを招き、和やかな雰囲気の中、活発な意見交換が行われました。
さらに、スタジオジブリ、スタジオポノック、株式会社キユキのジェフ・ウェクスラー氏も駆けつけ、日本の文化財について公開討論を行いました。トピックは様々に盛り上がりましたが、その中でも貴重なキーポイントとして、日本に興味のある海外勢が、自由に日本の文化コンテンツに触れられる土台を作るというより、日本の文化財をどう消費者(海外勢)が触れるの・見せていくのか、コンテンツを絞ってコントロールしてきた背景がクールジャパン戦略にはあったことです。
このような日本文化のプロモーションのあり方に対して、会場からは「なるほど」という声が上がリ、日本が海外でのイメージマネージメントをもう少し緩く、あえて「クールに」行うべきという意見や、それに対する質問が挙がっていました。また、新しいエンターテインメントが成功する可能性に興奮する一方で、「間違った」物語が広まることへの懸念も示されました。