エピソード2:大正デモクラシーと資本主義デモクラシーの芽生え
人口:推定6000万人(1926年時点)
明治時代の後、大正時代に入ると、欧米の黄金時代のような平和で豊かな時代が到来した。明治時代に始まった貿易や開発によって日本経済が豊かになると、大正デモクラシーと呼ばれる10年間に、裕福な実業家や思想家という新しい階級が生まれた。
それは、日本が独裁政治から民主主義へと大きく転換するきっかけとなった壮大な時代でもあった。人々は政治的な意見を口にするようになり、さまざまな運動が起こり、大きな変化をもたらし、民主主義思想の種をまいた。普通選挙や報道の自由を求める政治的な動きは、資本家や金融専門家の力の高まりに起因している。また、高度な教育を受け、知識が豊富で如才ない人々が新たな階級として台頭し、この時代を象徴する多くの運動を主導した。
この運動は、急激な人口増加と重なり、大正時代の終わりには、日本の人口は明治時代の初めからほぼ倍増した。